愛と心情-真のお父様が今伝えたいこと

神様の心情を訪ねて・・・。

情報が全く途絶えた、堕落天使ルーシェルとその強大な軍勢の動きをいかにしてキャッチするか!

先回記事末部より


次回の記事で、この記事の題名にした「真のお父様を信じる全ての食口の意識や思考から欠落してしまっている重要事項!」について解説します。その記事を読んでいただいて、どこまで霊界が分別され、聖別圏が作られるかで、その次の記事で書けるかどうかが決まります。


  *****


「金栄輝先生の2013年11月9日巡回講演のスピーチ」で天使長ルーシェルについて、次のように語っています。


  **引用開始**


清平修錬苑によって霊界には今約4千800億の善霊が私達側にいるといいます
彼らが神様側に立っているのです


しかし半分ほどになるまでまだまだです
食口が清平へ頻繁に足を運び先祖解怨と祝福式を絶えずしていけば
何が起こるでしょうか?
その救援時間が短縮されるのです
そうですか?違いますか?
そうすると私達は清平に行かねばなりませんか?
行ってはなりませんか?
解怨を受けたくて皆様の先祖が皆様が清平に来るのを待っています
地獄で長い年月を居たくはないのです
既に長い間そこにいました
皆様が思うにサタンは賢いですか?
間抜けですか? とても賢いのです
神様側に多くの霊人たちが行くのを見てこれ以上前進できないと判断しました


それで何が起きましたか?
1999年3月21日サタンが降伏しました
サタンが降伏したのです


  **引用終了**


Costaさんのブログ記事「教会である方のミーティングに参加しました。」に書いてあるミーティングについての一節に、次の文章がありました。


「それから時代的にサタンは存在しないということなのです。」


どうやら、天使長ルーシェルは悔い改めたまま、天の摂理の為に働いていることになっているようです。


金栄輝氏のメッセージでも、天使長ルーシェルは悔い改めたまま、今でも天の摂理を歩んでいると思っている様子です。


でも、李相軒先生による天使長ルーシェルの1999年12月23日付けのメッセージがあってから、彼の動向を伝える報告などは、まったくないのではないでしょうか。


1993年3月21日にサタンは降伏しましたが、神様はそのルーシェルに対して、見方によっては残酷ともいえる命令を下しているのです。


神様とお父様は回心して現れたルーシェルに対して、1999年5月14日、「サタンが天と地から完全に撤収して自然屈伏するように命じるという歴史的な儀式」を挙げられました。


つまりその内容は、李相軒先生によって1999年9月27日に伝えられた「人類の犯罪者ルーシェルの動態」によって明確になります。


「ルーシェルよ、おまえは誰に敬拝し、誰に許しを請うというのか。私に敬拝する前に、まず、おまえの血族を振りかえってみるがよい。過ぎし日のおまえが何を誤ったのかを、彼らに知らせるがよい。それから私に敬拝するのだ。おまえの血族たちを限りない精誠をもって世話してほしい。そして、彼らといっしょに私の所に来るのだ。お前の現実があまりにも哀れでならない…」


ルーシェルは自らが回心しただけでは許されませんでした。神様とお父様は、ルーシェルに全人類と堕落した全天使を連れてきて、神様に敬拝するようにと命じたのです。


この神様の命令を受けて、ルーシェルは愕然としたのです。お父様の願いも悟れずに、自分勝手に摂理を進める弟子たちを、お父様は許して信じて用いてきました。そのお父様の心情には、裏切り続ける弟子たちを、疑ってみる一点の疑念も感じられなかったのです。だからこそ、お父様の許しの愛を感じ取って、神様の前に立ったのに、自分だけは許されなかったのです。


原理を知り尽くしているルーシェルですから、蕩減復帰原理において諸悪の根源となったルーシェル自身の過ちを、完全蕩減しなければならないことは、頭では分かります。しかし、エバを誘惑し、堕落した時に感じた以上の愛の減少感が、ふつふつと湧き上がってくるのです。


「自分は罪を悔い改めているのに、何故に許されないのか!」


お父様はこの命令をルーシェルに言い渡した時点で、何が起きるかを悟っておられました。家庭連合の本質的な意義が理解されずに、側近幹部たちは原理から外れた組織を形成してしまいました。さらに、清平役事が集金所と化してしまい、霊人たちの世界的再臨協助の体制が崩れ去ってしまっていたからです。それで、1999年10月ウルグアイでの「皆裏切る」という予言的御言を語ることになるのです。そこで、息子まで裏切ると語っていました。


その後1999年12月28日付で「罪人ルーシェルから天地父母様へ」という題名で、李相軒先生の霊界メッセージがあります。このメッセージに表現された内容は、神様に匹敵する知性を持つルーシェルが、5月15日の歴史的儀式の後に、統一教会の現状を目の当たりにし、決意した意志の表現ではないでしょうか。


 **罪人ルーシェルから天地父母様へ**


罪人の私がどんな面目をもって報告をし、安否をお伺いすることができましょうか。私は歴史の前にあまりにもとてつもない罪を犯し、その何ひとつ自ら収拾できないことを知って、この場で静かに謹慎しつつ過ごしております。私のこの歴史的犯罪が収拾されて初めて、神様と天地父母様が平安な立場に安着なさることができるという事実を私は他の誰よりもよく知っています。


ところが私の残党は、私の歴史的な犯罪を贖罪して罪人の姿で生きていかんとする私の意図を完全に軽視し無視しています。彼らは私に「私たちの方が数は多いのに、あなたはなぜ対決せずに後悔しているのか」と言いながら暴れまわっています。お父様、私は彼らに心より告白しました。率直に告白しました。私は「過去、私は神様を敵対視し、私の本来の位置を離脱して神様の前に偽りの主人として振舞っていた歴史的な罪人である。」と、彼らに私の罪目を一つ一つ告白しました。 


それにもかかわらず彼らは、自分達の勢力が強大であり、数的に優勢なので自分達が勝つと固執しています。


私は彼らに、誤った道を進んではならない、真実と真理は永遠であるが偽りはいつか必ず滅びるという天理原則も説明しました。そして最終的な方法として、私が自ら犯した罪の根本の根を彼らに詳細に明かし、堕落論の講義も聴講させました。


これから私は彼らのところを頻繁に訪ねて、過ぎし日の私の過ちを率直に告白しながら創造原理、堕落論、復帰原理などの内容を聞かせるつもりです。この事が遅れれば遅れるほど神様と天地父母様の胸が一層痛むことを私は知っています。


神様、天地父母様、本当に申し訳ございません。私の罪と過ちを事実そのまま公開し原理講義を聞かせることが、私の残党を悔い改めさせる最も良い方法だと私は考えます。最近、李相軒先生の限りない精誠と愛と涙によって、原理講義の聴講者数が少しずつ増えております。いまだ「真の御父母様、私の御父母様、私を許してください」と申し上げる段階ではないことを私は知っています。


しかし、私は真のお父様の摂理的計画にしたがって最善の方法を動員し、ルーシェルの末裔を全滅させる掃討作戦のために、努力し続けるつもりです。真の御父母様が私に、私の罪と与えた傷を蕩減するための名目を下さるならば、喜んで受けます。私はその蕩減が終わる日までいかなる苦痛も甘受します。


ルーシェルは原理を通して蕩減復帰摂理の事実を知っています。私が蕩減することにより蕩減復帰摂理が短縮され、神様と真の御父母様の摂理的計画が成就されるならば、私は今後それを甘受し、人類が受けるべき蕩減のすべてをこのルーシェルが代わりに受けます。


真の御父母様、私に蕩減の名目を下してください。

真の御父母様、お父様の愛と哀れみの御手の前に、千拝万拝して慶賀をお捧げし、地上で千寿万寿を享受されますようお祈り申し上げます。今後ルーシェルの血族と残った残党すべてを未練なく掃討して下さり、八十生涯におかれるすべての苦難の道を清算なさり、歓喜と恍惚と平坦の大道に立たれ、万民の前に救世主、王の宝位にお着き下さい。


罪人ルーシェルが敬礼を捧げてお祝い申し上げます。真の御父母様、万万歳!


  **引用終了**


このメッセージが尋常なものではないということは、まず題名から現れています。ルーシェルが堕落天使ではなく、罪人と表現されているのです。李相軒先生も、このメッセージの本質を感じ取りながらも、ルーシェルの伝えるそのままに表現したのではないでしょうか。


このメッセージによって、ルーシェルとお父様の間だけで理解され、互いに交差した思惑はどのようなものでしょうか。


統一教会が今のような分断という悲惨な状況に陥る前、このルーシェルの回心のメッセージは食口たちにとって、どれほど大きな希望になったでしょうか。壮絶なまでの悔い改めが伝わって来ますし、お父様のために心底から決意して、摂理成就のための歩みを進めてくれるのだろうと思われる内容です。


ルーシェルにおいて、原理の知的理解は神様に匹敵するレベルです。ところが、このメッセージでは「原理を通して蕩減復帰摂理の事実を知っている」と語りながら、「人類が受けるべき蕩減のすべてをこのルーシェルが代わりに受けます」と語っているのです。


堕落において責任を持っていたのは肉体を持つ人間であり、堕落の情念は人間の肉体を経て実感となり、堕落性本性として結実しています。肉体を持たないルーシェルは、自分自身では罪の蕩減などできるはずがないのです。


ルーシェルが蕩減に関わるには、霊的堕落を結んだエバに代わる人物と、肉的堕落を侵したアダムに代わる人物を立てて、その人物たちが同様の罪を犯す環境圏に追い込まなければならないのです。追い込まれた人物が蕩減復帰を成して、神様の親の愛を完成し、そのエバに代わる人物から産み変えてもらわないといけないということになるでしょう。


結局、アダムの立場は真のお父様であり、エバの立場は真のお母様になります。つまり、ルーシェルは真のご父母様によって重生しなければならないのです。


ルーシェルは自分だけで蕩減復帰できるものは何もないということです。人類始祖堕落以降に侵したあらゆる罪も、結局、地上で生きる人間が蕩減復帰しなければなりません。そのルーシェルが、人類の代わりにすべての蕩減を受けると言っているのですから、これだけでは茶番です。ところが次の一文で茶番から、真のお父様への脅しに変わるのです。


「真の御父母様、私に蕩減の名目を下してください。」


ルーシェルは、人類始祖の堕落を蕩減復帰するための、名目をくれと言うのです。名目とは表向きの理由ということです。


人類始祖を堕落させたルーシェルの罪を蕩減復帰するには、エバに代わる人物とアダムに代わる人物を立てなければならないのは当然です。エバに代わる人物は、もちろん韓氏オモニに他なりません。そして、アダムに代わる人物は、真のお父様ではありません。サタンは真のお父様を讒訴できる条件など何も握っていないのですから・・・。ゆえに、当時、孝進様に代わって、長子の位置に立った顕進様ということになるのです。


統一教会のアベルカインは崩れ去り、メシヤが立つ基台が揺らいでいたのです。まんまと全食口の面前から内部に入り込んだサタンは、真の家庭が蕩減するべきだとお父様に讒訴をぶつけてきました。だからルーシェルは、うわべでお父様の前に頭を垂れながら、内心では唾を吐きかけ罵声を浴びせたのでした。


「お母様と長子を堕落させる権限を、俺に与えざるを得なくなったな!」


「名目を下してください」とはこのような意味なのでしょう。この事に気付いて全文を読み直すと、メッセージ全体が真のお父様と人類への、強烈な皮肉が込められているものだと分かってきます。メッセージでは「自分達の勢力が強大であり、数的に優勢なので自分達が勝つと固執しています。」と自分たちの勢力が強大であることを強調しています。


お母様と長子を自らの手中に入れることに対して、絶対的な自信の込められたルーシェルのメッセージとなっていたのです。もうすでにこの時から、真のお父様とサタンとの火花が散るような霊的決戦が始まっていたと言えるでしょう。

このルーシェルの挑戦状としてのメッセージが公開されるに先駆けて、すでにルーシェルの意志を感じ取っていたお父様は、1999年10月15日の予言的御言を語らざるを得なくなりました。


  **抜粋引用**


そのような意味から、先生の家庭までもサタンが侵犯できるよう全て許可してやったというんだね。それで、ありとあらゆることが起きたよ。孝進を見れば、孝律の顔を殴り、「あいつ、殺してやりたい」と息子たちは皆、そう言うんだね。孝進は「あいつを殴り殺さなければならない」と言い、皆が、顕進も国進までも「ろくでもない輩は殴り殺さなければならない」と。「盗賊の奴らめ、誰も信用ならない」と。そう言うんだね。それは自分の思いではないんだね。


み旨のため、最も近い側近が裏切るのです。先生の息子の中からも裏切る者が出なければなりません。「先生を殺す」と、「売ってしまおう」というようにです・・。なぜそうなのかといっても、それは仕方がありません。皆、裏切るので、打たれて奪ってくる方法において、悪が善を打ったことを蕩減復帰するようになれば、それによって、その根が引き抜かれるというのです。


  **引用終了**


真の家庭の真のお母様にも子息様方にも息女様方にも、これまでに増して強力な、サタンの攻撃を許さざるを得なくなります。湧き上がる情念は、自分の思いではないというのです。その情念に真の愛で打ち勝てるかどうかの、自分自身との戦いが現れるようになるのです。


真のお父様自身が「皆裏切る」と語られました。聖霊を失い、神霊を感じ取ることも出来なくなっている統一食口たちは、真のお父様に対するサタンのメッセージの中に秘められた、真のお父様への徴発をも見抜くことが出来なかったのです。愚かな幹部たちに主管された世界中の統一食口を前にして、真のお父様はたった一人で、サタンに立ち向かわなければならなくなったのです。


このような状況の中で、幹部たちの心中から、蕩減復帰という観点から摂理の動向を判断する分別力が失われました。そして、人間の欲望のままに関わり合う関係性でしか見る視点を持てなくなり、「騙された」「嵌められた」と、ただただ人間的な組織間・派閥間での闘争関係のようになってしまったのです。


人間の動静の背後には蕩減復帰があり、霊界からの強大な作用のもとに環境圏が動いています。幹部たちは蕩減復帰という観点を見失い、それぞれの民族の背負う罪の蕩減を背負わされている事にも気付かずに、神様と真のお父様を裏切る道を突き進んできてしまったのです。


そのことが自覚され、統一食口の一人一人自ら自身が、神様と真のお父様の天宙復帰摂理を、壊そうとした張本人だと気付かなければ、サタンの罠から抜け出ることは出来ないのです。


天使長ルーシェルの回心から再堕落に落ちる動機と経路は、「夜の神様と真のお父様の勝利された極秘戦略の全貌」第一巻で、詳細かつ明確に描写されています。


このルーシェルの再堕落に関する詳細情報も、条件の無い者には伝えるなと、神様から指示されているものです。



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