愛と心情-真のお父様が今伝えたいこと

神様の心情を訪ねて・・・。

あなた方(私も含めて)が全く気付かなかった天使長ルーシェルの再堕落の秘密!

先回記事末部より


本妻と妾の心情一体の摂理にこそ、仮面劇の意味があり、サタンとの頂上決戦に向けて、絶対失うことのできない勝利圏を、3人目のアダムは確立しなければならないのです。なぜなら、アダムは3人目で最終です。真のお父様が四大心情圏の天一国の礎を築かなければ、もうこの世に救いは無いのです。


「ですから皆さんには、父母様の前に誇れる息子、娘として、この地上で実を結ぶ立場になってほしいのです。そして、みんなを天国に一緒に連れて行きたいのです。」


真のお母様だった韓氏オモニに、この言葉を吐かせてしまった当時の幹部たちの愚かさは、まだ皆様には分かっていただけないと思います。何故にこの言葉が摂理破壊なのか?説明する前に、私たちが全く意味を理解していないルーシェルの1999年12月28日付のメッセージについて解説します。「罪人ルーシェルから天地父母様へ」という題名で出された、李相軒先生の霊界メッセージですが、これは回心のメッセージではないのです。


ルーシェルが自分の事を罪人と言っています。まず、ここにルーシェルの狡猾さが現れているのです。そのメセージに秘められた真のお父様とのやり取りを見抜いていく事から、摂理に潜められていたお父様の極秘戦略が浮かび上がって来るのです。


1999年10月15日にラスベガスで、お父様は「皆裏切る」と予言告白されました。その二カ月後、ルーシェルはお父様に挑戦状を叩きつけたのです。


  *****


先回の記事に対して次の質問をいただきました。


「お母様、幹部が摂理を破壊したという御言もそのようには読み取れませんが、これも飛躍し過ぎに感じるのですが、どうでしょうか。」


先回記事の末部に、次のような記述をしました。


「何故にこの言葉が摂理破壊なのか?説明する前に、・・・」


これから「どのように摂理を破壊するものなのか」を説明していくのですが、今までと同じ凝り固まった霊性と心情のままでいては、理解できるものも理解できなくなるのです。これまでの私たちの原理理解や摂理理解が、どれだけ自分なりのものであったのかを、まず自分自身で気付かなければなりません。その意味で、取り上げた韓氏オモニの「お話し」を解説するより先に、これまでの自分の理解の間違いに気付きやすい「罪人ルーシェルから天地父母様へ」と題されたルーシェルのメッセージから説明して行こうとしているのです。


また、ルーシェルのメッセージよりも、現実との違いに気付きやすいみ言が、清平役時に関する天聖経のみ言です。


このブログの2月23日と24日の記事に、お父様の願った清平役事がどのようなものなのか、天聖経に永遠の記録として残されています。実際に清平修練苑で行っている役事は、お父様の願った清平役時とは、似ても似つかぬものになっているのです。


23日記事「真のお父様の晩年はボケ老人に過ぎなかったのか、家庭さえ破壊した落伍者なのか!」
24日記事「氏族メシヤ活動と清平役事が共に勝利した先に、現れるはずだった壮大なる天宙史的摂理!」

実際に行われている清平役事が、真のお父様の構想とは全く違う別物になっているのに、誰も食い止めることが出来なかったのです。


それはさておき、ルーシェルのメッセージの解説に入ります。


1999年3月21日、ルーシェルの回心のメッセージが、李相軒先生から霊界メッセージとして明らかにされました。この回心のメッセージに対して、何故に回心できたのかという理由は、この記事では省きます。その9カ月後に、さらなる深い回心を表すメッセージとして、李相軒先生が明らかにしたものが「罪人ルーシェルから天地父母様へ」というメッセージです。



1999年12月28日付で、このメッセージは公表されました。メッセージに表現された内容は、神様に匹敵する知性を持つルーシェルが、韓氏オモニと統一教会の現状を目の当たりにし、再堕落してしまった後に決意した意志の表現なのです。回心してから、この再堕落を明らかにするメッセージを表す過程の出来事も、ここでは省きます。


 **罪人ルーシェルから天地父母様へ**


罪人の私がどんな面目をもって報告をし、安否をお伺いすることができましょうか。私は歴史の前にあまりにもとてつもない罪を犯し、その何ひとつ自ら収拾できないことを知って、この場で静かに謹慎しつつ過ごしております。私のこの歴史的犯罪が収拾されて初めて、神様と天地父母様が平安な立場に安着なさることができるという事実を私は他の誰よりもよく知っています。


ところが私の残党は、私の歴史的な犯罪を贖罪して罪人の姿で生きていかんとする私の意図を完全に軽視し無視しています。彼らは私に「私たちの方が数は多いのに、あなたはなぜ対決せずに後悔しているのか」と言いながら暴れまわっています。お父様、私は彼らに心より告白しました。率直に告白しました。私は「過去、私は神様を敵対視し、私の本来の位置を離脱して神様の前に偽りの主人として振舞っていた歴史的な罪人である。」と、彼らに私の罪目を一つ一つ告白しました。 


それにもかかわらず彼らは、自分達の勢力が強大であり、数的に優勢なので自分達が勝つと固執しています。


私は彼らに、誤った道を進んではならない、真実と真理は永遠であるが偽りはいつか必ず滅びるという天理原則も説明しました。そして最終的な方法として、私が自ら犯した罪の根本の根を彼らに詳細に明かし、堕落論の講義も聴講させました。


これから私は彼らのところを頻繁に訪ねて、過ぎし日の私の過ちを率直に告白しながら創造原理、堕落論、復帰原理などの内容を聞かせるつもりです。この事が遅れれば遅れるほど神様と天地父母様の胸が一層痛むことを私は知っています。


神様、天地父母様、本当に申し訳ございません。私の罪と過ちを事実そのまま公開し原理講義を聞かせることが、私の残党を悔い改めさせる最も良い方法だと私は考えます。最近、李相軒先生の限りない精誠と愛と涙によって、原理講義の聴講者数が少しずつ増えております。いまだ「真の御父母様、私の御父母様、私を許してください」と申し上げる段階ではないことを私は知っています。


しかし、私は真のお父様の摂理的計画にしたがって最善の方法を動員し、ルーシェルの末裔を全滅させる掃討作戦のために、努力し続けるつもりです。真の御父母様が私に、私の罪と与えた傷を蕩減するための名目を下さるならば、喜んで受けます。私はその蕩減が終わる日までいかなる苦痛も甘受します。


ルーシェルは原理を通して蕩減復帰摂理の事実を知っています。私が蕩減することにより蕩減復帰摂理が短縮され、神様と真の御父母様の摂理的計画が成就されるならば、私は今後それを甘受し、人類が受けるべき蕩減のすべてをこのルーシェルが代わりに受けます。


真の御父母様、私に蕩減の名目を下してください。

真の御父母様、お父様の愛と哀れみの御手の前に、千拝万拝して慶賀をお捧げし、地上で千寿万寿を享受されますようお祈り申し上げます。今後ルーシェルの血族と残った残党すべてを未練なく掃討して下さり、八十生涯におかれるすべての苦難の道を清算なさり、歓喜と恍惚と平坦の大道に立たれ、万民の前に救世主、王の宝位にお着き下さい。


罪人ルーシェルが敬礼を捧げてお祝い申し上げます。真の御父母様、万万歳!


  **引用終了**


このメッセージが尋常なものではないということは、まず題名から現れています。ルーシェルが堕落天使ではなく、罪人と表現されているのです。李相軒先生も、このメッセージの本質を感じ取りながらも、ルーシェルの伝えるそのままに表現したのではないでしょうか。


このメッセージによって、ルーシェルとお父様の間だけで理解され、互いに交差した思惑はどのようなものでしょうか。


統一教会が今のような分断という悲惨な状況に陥る前、このルーシェルの回心のメッセージは食口たちにとって、どれほど大きな希望になったでしょうか。壮絶なまでの悔い改めが伝わって来ますし、お父様のために心底から決意して、摂理成就のための歩みを進めてくれるのだろうと思われる内容です。


ルーシェルにおいて、原理の知的理解は神様に匹敵するレベルです。ところが、このメッセージでは「原理を通して蕩減復帰摂理の事実を知っている」と語りながら、「人類が受けるべき蕩減のすべてをこのルーシェルが代わりに受けます」と語っているのです。


堕落において責任を持っていたのは肉体を持つ人間であり、堕落の情念は人間の肉体を経て実感となり、堕落性本性として結実しています。肉体を持たないルーシェルは、自分自身では罪の蕩減などできるはずがないのです。


ルーシェルが蕩減に関わるには、霊的堕落を結んだエバに代わる人物と、肉的堕落を侵したアダムに代わる人物を立てて、その人物たちが同様の罪を犯す環境圏に追い込まなければならないのです。追い込まれた人物が蕩減復帰を成して、神様の親の愛を完成し、そのエバに代わる人物から産み変えてもらわないといけないということになるでしょう。


結局、アダムの立場は真のお父様であり、エバの立場は真のお母様になります。つまり、ルーシェルは真のご父母様によって重生しなければならないのです。


ルーシェルは自分だけで蕩減復帰できるものは何もないということです。人類始祖堕落以降に侵したあらゆる罪も、結局、地上で生きる人間が蕩減復帰しなければなりません。そのルーシェルが、人類の代わりにすべての蕩減を受けると言っているのですから、これだけでは茶番です。ところが次の一文で茶番から、真のお父様への脅しに変わるのです。


「真の御父母様、私に蕩減の名目を下してください。」


ルーシェルは、人類始祖の堕落を蕩減復帰するための、名目をくれと言うのです。名目とは表向きの理由ということです。


人類始祖を堕落させたルーシェルの罪を蕩減復帰するには、エバに代わる人物とアダムに代わる人物を立てなければならないのは当然です。エバに代わる人物は、もちろん韓氏オモニに他なりません。そして、アダムに代わる人物は、真のお父様ではありません。サタンは真のお父様を讒訴できる条件など何も握っていないのですから・・・。ゆえに、当時、孝進様に代わって、長子の位置に立った顕進様ということになるのです。


統一教会のアベルカインは崩れ去り、メシヤが立つ基台が揺らいでいたのです。まんまと全食口の面前から内部に入り込んだサタンは、真の家庭が蕩減するべきだとお父様に讒訴をぶつけてきました。だからルーシェルは、うわべでお父様の前に頭を垂れながら、内心では唾を吐きかけ罵声を浴びせたのでした。


「お母様と長子を堕落させる権限を、俺に与えざるを得なくなったな!」


「名目を下してください」とはこのような意味なのでしょう。この事に気付いて全文を読み直すと、メッセージ全体が真のお父様と人類への、強烈な皮肉が込められているものだと分かってきます。メッセージでは「自分達の勢力が強大であり、数的に優勢なので自分達が勝つと固執しています。」と自分たちの勢力が強大であることを強調しています。


お母様と長子を自らの手中に入れることに対して、絶対的な自信の込められたルーシェルのメッセージとなっていたのです。もうすでにこの時から、真のお父様とサタンとの火花が散るような霊的決戦が始まっていたと言えるでしょう。

このルーシェルの挑戦状としてのメッセージが公開されるに先駆けて、すでにルーシェルの意志を感じ取っていたお父様は、1999年10月15日の予言的御言を語らざるを得なくなりました。


  **抜粋引用**


そのような意味から、先生の家庭までもサタンが侵犯できるよう全て許可してやったというんだね。それで、ありとあらゆることが起きたよ。孝進を見れば、孝律の顔を殴り、「あいつ、殺してやりたい」と息子たちは皆、そう言うんだね。孝進は「あいつを殴り殺さなければならない」と言い、皆が、顕進も国進までも「ろくでもない輩は殴り殺さなければならない」と。「盗賊の奴らめ、誰も信用ならない」と。そう言うんだね。それは自分の思いではないんだね。


み旨のため、最も近い側近が裏切るのです。先生の息子の中からも裏切る者が出なければなりません。「先生を殺す」と、「売ってしまおう」というようにです・・。なぜそうなのかといっても、それは仕方がありません。皆、裏切るので、打たれて奪ってくる方法において、悪が善を打ったことを蕩減復帰するようになれば、それによって、その根が引き抜かれるというのです。

  **引用終了**


真の家庭の真のお母様にも子息様方にも息女様方にも、これまでに増して強力な、サタンの攻撃を許さざるを得なくなります。湧き上がる情念は、自分の思いではないというのです。その情念に真の愛で打ち勝てるかどうかの、自分自身との戦いが現れるようになるのです。


サタンが回心した経緯や、回心から再堕落へと落ちて行く過程を明らかにすれば、皆さんはますます実感をもって、この記事の意味するところを知ることになるでしょう。しかしその事も、神様が取ることのできる条件なしには公表できないのです。


なぜ再堕落天使ルーシェルが、真の母と長子を奪うと主張できるのでしょうか。その秘密が、天聖経の「統一のろうそく」として掲載された韓氏オモニの「お話し」に秘められているのです。この韓氏オモニの指導で始まった子女様方との120日間の祈祷条件が、そっくりそのまま、サタンの讒訴を受けるものとなっていたということです。


韓氏オモニの「お話し」に潜められた真実を理解するには、皆様が霊人体に刻み付けてきた固定観念を砕かない限り、理解することはできないでしょう。



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