神様だけが存在していた状態から、神様自身が「愛により生まれた」という体験をすることによって、愛し合う対象を創造したいという衝動が湧きおこりました。神様にとっての愛し合う対象とは、絶対的な存在であった神様が絶対的に服従してみたいと思う対象です。対象に対して湧き上がる真の愛に、絶対的に従順になりたい、絶対的に一つになりたいと願うのです。

ですから、愛し合いたい実体対象が先に有るのではなく、真の愛による衝動が湧き上がざるを得ない理想相対としての実体対象を、神様は創造しようとなされたのです。神様は自分の妻となる女性（エバ）を、絶対的神様の理想相対として創造し、自分そのものとして創造した男性（アダム）の肉体と霊人体を着るのです。アダムの肉的五感霊的五感により、自分の妻であるエバを愛することにより、絶対的に従順になりたい、絶対的に一つになりたいという真の愛の衝動が湧き上がるのです。

エバは、神様の「愛により生まれた」という体験から生じた、愛に対して絶対的に服従したいと実感した対象としての心情を、三次元の世界に具現化した実体を持つ存在として造られました。神様の心情の中の、対象に立ちたいと願った分野を具現化した個性体なので「陰性実体」と呼ぶのです。対象的存在として意味での「陰性実体」なので、陽性も陰性も等しく備えているのです。アダムも陽性陰性を等しく備えていますが、主体としての存在なので「陽性実体」と呼ばれるのです。

一人で存在していた神様にとって、神様を存在させていた前段階エネルギーと呼ばれる内的愛は、神様の存在に完全一体となり、その存在を全く消していました。神様そのものとなっていたのです。

神様本体の本性相と本形状の世界では、内的愛（前段階エネルギー）は神様の本性相と完全一体となって消え去ることにより、神様としての本形状として現れます。（たぶん、この文章の意味を掴めない方もいると思います）その神様の見えない性質を、三次元の被造世界において実体化した世界では、どのような様相で現れるのかということです。神様の妻（真の母）が神様（真の父）と完全一体となって、自分を消し去ろうとするとき、神様の妻は神様そのものであるという栄光を得るのです。その姿こそ「天地人真の父母様」の様相です。ですから神様が真のお父様と一体となって真のお母様を愛する時、そこに初めて「父母様」と呼べる姿が現れるのです。

ですから、神様を「天の父母様」と呼ぶ事は、「天地人真の父母様」の存在意義を無に帰そうとすることなのです。

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